2013年12月30日月曜日

夕暮れ

聖地の夕暮れ
 


「主は月を造って季節を定められた。
太陽は沈む時を知っている。 」
(詩編104:19)

2013年12月25日水曜日

クリスマス⑤礼拝

再び聖誕教会。

フランシスコ会管轄の
聖カテリーナ教会内

誕生したキリストにまみえる
東方の博士たちの姿を描いた
ステンドグラス。


12月24日にはここから
クリスマスのミサのテレビ中継が
行われているそうです。

2013年12月20日金曜日

クリスマス④プレゼビオ

 
世界中で祝われているクリスマス。
 

降誕の場面を再現したプレゼビオが
各地で美しく飾られています。

初めに馬小屋を再現し、飾ったのは
アシジの聖フランシスコであると言われています。

こちらはアシジのフランシスコ大聖堂の前の広場
写真では分かりずらいですが、
人の大きさそのままに飾られています。↓

「あなたがたは、わたしたちの
主イエス・キリストの恵みを知っています。
すなわち、主は豊かであったのに、
あなたがたのために貧しくなられた。
それは、主の貧しさによって、
あなたがたが豊かになるためだったのです。
(Ⅱコリント8:9)」

2013年12月15日日曜日

クリスマス③ベツレヘム 羊飼いの野の教会


羊飼いの野を記念してたてられた教会。
星の形と十字架をドームに頂いた
とても清楚で美しい教会です。


"いと高きところでは栄光神にあれ"
天使が告げたそのさんびが入口のアーチに掲げられています。


中にはクリスマスの出来事を美しく描いたものが。

「その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、
夜通し羊の群れの番をしていた。
すると、主の天使が近づき、
主の栄光が周りを照らしたので、
彼らは非常に恐れた。

天使は言った。
『恐れるな。わたしは、
民全体に与えられる大きな喜びを告げる。
今日ダビデの町で、あなたがたのために
救い主がお生まれになった。
この方こそ主メシアである。
あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている
乳飲み子を見つけるであろう。
これがあなたがたへのしるしである。』

すると、突然、この天使に天の大軍が加わり、
神を賛美して言った。
『いと高きところには栄光、神にあれ、
地には平和、御心に適う人にあれ。』」
(ルカ2:8-11)

2013年12月10日火曜日

クリスマス②ベツレヘム 聖誕教会

エルサレムから南に約10㎞、
小高い丘の上にあるベツレヘム。
ヘブライ語で『パンの家』 
アラビア語では『肉の家』という意味です。

1995年以降はパレスチナ自治区に属し、
分離壁で仕切られています。

聖誕教会の中↓

イエスキリストが誕生した場所として
全世界の人々から知られています。

その生誕地とされる場所には聖誕教会が建てられ、
ローマカトリック教会、ギリシャ正教会、
アルメニア教会が共同管理しています。

 イエス・キリストが産まれたとされる場所に
銀で星の形がはめ込まれた祭壇があります。



東方の博士たちが星に導かれて、
イエスをひと目拝もうとはるばる旅をしてきたという、
その星をかたどったものということ。

「ここにてイエスキリストは生まれたまえり」
とラテン語で刻まれています。

フランシスコ会の聖カテリーナ教会↓
 
アルメニア教会管轄の正面の礼拝堂↓
 
「イエスは、ヘロデ王の時代に
ユダヤのベツレヘムでお生まれになった。
そのとき、占星術の学者たちが
東の方からエルサレムに来て、言った。
『ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、
どこにおられますか。
わたしたちは東方でその方の星を見たので、
拝みに来たのです。』」(マタイ2:1-2)
 
 

2013年12月5日木曜日

クリスマス①アドベント


教会暦ではクリスマスに先立つ4週間は待降節。
 今年は12/1(日)から「アドベント」
(「到来」「接近」「出現」を意味するラテン語から)
と呼ばれる特別な期間です。



真の救いと解放、喜びを与えるために、
2000年前に人間の姿となって
生まれた救い主イエス・キリスト。
 
そのキリストが誕生されたクリスマスを
待望しそれを喜び祝うと共に、
これから来られる再臨のキリストを
待ち望むという二重の意味をもっています。


 

2013年11月30日土曜日

ハヌカの祭り


今年は11月28日(正確には27日の夕方)から
ユダヤ教のお祭り、「ハヌカの祭り」
紀元前2世紀に起きた歴史出来事に由来する祭りで
「ハヌカ」という祭りの名前は「奉納・献堂」という意味。
神殿奉献祭です。


異教徒によって奪われ穢されていた神殿を奪還し、
再び清めて神様に再奉献。
その時、用いるべき聖別された油が
たった一日分しか残されていなかったにもかかわらず
8日間燃え続けたことにちなんで、8日間祝われます。

窓辺にハヌキヤーと呼ばれる燭台が置かれ、
一日一本ずつろうそくを灯す本数が増え、
町じゅうに光があふれることから
「光の祭り」とも呼ばれます。

油にまつわる祭りなので、
祭り期間中は揚げ物や油料理、
揚げたお菓子やドーナツなど
大量に売られています。

写真はイスラエルの記念切手。
一本の種火+8本の燭台、
そして、下に書かれているスビボンと呼ばれる
四角いコマを回して遊ぶ習慣もあります。


2013年11月25日月曜日

動物⑤ゾウ


象という動物が聖書に登場するのは
旧約外典のマカバイ記のみ。

ギリシャの軍隊が戦いのために
象部隊を整えていました。


たちを各密集部隊に配置し、
鎖の胸当てを着け、銅の兜をかぶった
千人の兵士をそれぞれのに割り当て、
更にまた選ばれた五百人の騎兵を
それぞれのに配した。(Ⅰマカバイ6:35)」

そして、貴重なものとして、
古くから象牙が記されています。

「王は更に牙の大きな王座を作り、
これを精錬した金で覆った。(列王記上10:18)」

「バシャンの樫の木で、櫂を造り
キティムの島々の糸杉に牙をはめこみ
甲板を造った。(エゼキエル27:6)


2013年11月20日水曜日

動物④アイベックス

以前にも紹介した荒地の動物
アイベックス。雄鹿、羚羊
ヤギの仲間です。

ネゲブの国立公園にいる群れ


そして、死海近くで突然遭遇した野生の群れ。
立派な角とあごひげが特徴的です。
 
申命記の中に出てくる食べてもよい清い動物です。
「食べてよい動物は次のとおりである。
牛、羊、山羊、雄鹿、かもしか、子鹿、
野山羊、羚羊、大かもしか、ガゼル。
その他ひづめが分かれ、完全に二つに割れており、
しかも反すうする動物は食べることができる。
(申命記14:4-6)」
 
 


2013年11月15日金曜日

動物③子山羊


愛らしい、でもどこか挑戦的な子山羊。


この子山羊は野生ではなく、
イスラエルの動物園の中のものです。

 
「狼は小羊と共に宿り
 
豹は子山羊と共に伏す。
 
子牛は若獅子と共に育ち
小さい子供がそれらを導く。」

(イザヤ 11章6節)
 

2013年11月10日日曜日

動物②羊の群れ

 
聖書の中に頻繁に登場する動物の一つが羊。
 
生活にかかわる(食糧・衣服)
神への捧げものとして
欠かせないもの。
 
「献げ物を羊、山羊の群れから取って
主に和解の献げ物とする場合は、
雄であれ雌であれ、
無傷のものをささげる。(レビ3:6)」
 
 
人間の姿を譬えるために用いられたり、
神と人間の関係性を表すために
羊と羊飼いの姿が語られたり。
 

「わたしたちはあなたの民 あなたに養われる羊の群れ。
とこしえに、あなたに感謝をささげ
代々に、あなたの栄誉を語り伝えます。
(詩編79:13)」
 
 
 

2013年11月5日火曜日

動物①牛

聖書の古い時代から食糧として、
捧げものとして大切に用いられてきた牛。
現在もいろいろなところで
その姿を目にすることができます。
 
野外で放牧中の牛の群れや
 
キブツで育てられている仔牛。

「アブラハムは牛の群れのところへ走って行き、
柔らかくておいしそうな子牛を選び、
召し使いに渡し、急いで料理させた。
 アブラハムは、凝乳、乳、
出来立ての子牛の料理などを運び、
彼らの前に並べた。
そして、彼らが木陰で食事をしている間、
そばに立って給仕をした。」
(創世記18:7-8)


2013年10月30日水曜日

花⑥シクロン

 
鮮やかな黄色に紫の筋の入った花、シクロン。
この花は ヒヨスとして知られるが、
ヒヨスチアミンという毒性の強いアルカロイドを含む。
 
日本には自生していないが、
治療薬として用いられることもあり、
薬草園などで栽培されている。
 
「シクロン」は地名として聖書の中にしるされてるが、
ヒヨスが多く自生したのでこの名があると考えられている。
 

 
「エクロンの北斜面を進み、シクロンを折れ、
バアラ山を過ぎ、ヤブネエルを経て、海に達する。 」
(ヨシュア15:11)


2013年10月25日金曜日

花⑤おしゃべり

野原に咲くかわいらしい花。
細かいいくつもの花が集まり
まるで線香花火のような様子。

この花はカシュケシャニートという
すてきな名前の持ち主。
日本語にすると「おしゃべり女」

そう言われると、軽快な話し声が聞こえてきそうです。

聖書の旧約外典には
おしゃべりな女に関してなかなか
手厳しい記述が…


「声高でおしゃべりな女は、
戦場で鳴り響く進軍ラッパのようであり、
このような女を妻にする男はだれでも、
戦争の混乱の中で
生涯を送るようなものだ。」
(シラ書26:27)

2013年10月20日日曜日

花④あざみ

 
渇いた地に降るわずかな雨で
たくましく生え出る草花。
 
とげのついた鋭そうな葉に
印象的なピンク色の花。
 
聖書の中ではあまり良いイメージで
表現されていませんが、
古くから目にとまってきた
植物ということがわかります。

 
「その城郭は茨が覆い
その砦にはいらくさとあざみが生え
山犬が住み
駝鳥の宿るところとなる。
(イザヤ24:13)」


 

2013年10月15日火曜日

花③サボテン

 
サボテン。花ではなく“実”ですが・・・
 熟した実は、
とげがありごつごつした外見からは想像できない
中身は美味しい魅力的なフルーツです。

サボテンはヘブライ語で"サブラ”
そして、イスラエルで生まれたユダヤ人のことを“サブラ”と言われます。

外見は棘だらけで、痛いし醜いけれども、中身は甘くて魅力的。
また、乾いた大地に根を下ろし、
どんな環境でも生きていく、その姿から、
生まれ育った故郷から何があっても離れない
決意の象徴ともされているそうです。


「主は塩のように霜を地上にまかれる。
それは凍って、鋭いとげのある花のようになる。」


2013年10月10日木曜日

花②アロエ

 
通りや庭先で見かけるアロエ。
気候の影響もあるのか、
しっかりと成長し、
葉肉の部分も立派です。
きれいに花を咲かせているものもありました。
 

聖書の中にも記述があり、
古くから親しまれているようです。

「それは広がる谷
大河の岸の園のようだ。
それは主が植えられたアロエの木のよう
水のほとりの杉のようだ。 」
(民数記24:6)

「あなたの衣はすべて
ミルラ、アロエ、シナモンの香りを放ち
象牙の宮殿に響く弦の調べはあなたを祝う。」
(詩編45:8)

2013年10月5日土曜日

花①さふらん

 
聖地イスラエルは新年を迎え、
秋の雨が降り始めると
美しい花の季節に入ります。
まず可憐な花を見せるのが
さふらん。
 岩場から、
茶色く枯れた大地から、
次々と姿を現します。


「荒野と、かわいた地とは楽しみ、
さばくは喜びて花咲き、
さふらんのように、
さかんに花咲き、
かつ喜び楽しみ、かつ歌う。
(イザヤ35:1-2)」


2013年9月30日月曜日

祭り⑥仮庵祭3

 
 
仮庵祭は、出エジプトの出来事を
記念し、思い起こすだけではなく
“収穫感謝祭や雨乞いの祭り”
という意味も持っています。
 
「打ち場と、酒ぶねから取り入れしたとき、
7日のあいだ、仮庵の祭を行わなければならない」
(申命記16:13)

そして新年を迎え、この祭りの後に
雨季に入り、“秋の雨”が降り始めます。
この雨は“ヨレー"と呼ばれ、
大きな喜びをもたらします。
 
 
「わたしは、その季節季節に、
あなたたちの土地に、
秋の雨と春の雨を降らせる。

あなたには穀物、新しいぶどう酒、
オリーブ油の収穫がある。 」
(申命記11:14)



2013年9月25日水曜日

祭り⑤仮庵祭2「シムハット・トラー」

仮庵祭の最終日である8日目は
シムハット・トラー(שמחת תורה:律法の歓喜)です。
今年は9/26がその日にあたります。

ユダヤ人はトラー(モーセ5書:旧約聖書「創世記」から「申命記」まで)を
1年かけて毎週朗読していきます。
ちょうどこの時期に申命記の最後を読み終え、
祭後の最初の安息日に創世記から再び読み始めます。

読み終えた喜びと、再び読みはじめる喜び。
そしてトラーに寄り添って生きてきた感謝と喜びを、
シナゴグで共にトラーを読み生活してきた人々と一緒に祝う日です。

それぞれの会堂にあるトラーの巻物がすべて取り出され、
飾りが付けられ、人々はその巻物を抱えて、
シナゴグの中を輪になってまわって歌い踊ります。

そこだけにとどまらず、
シナゴーグ内から、中庭へ、
町の広場にまで巻物を抱えて行進し、
喜びが広がります。
嘆きの壁の前にもたくさんの人たちが。
喜び歌う声が響いています。

いろんなところに輪ができ、
踊ったり歌ったりしている姿が見られます。

「主の選ばれる場所であなたの神、
主のために祭りを行いなさい。
あなたの神、主があなたの収穫と
手の業をすべて祝福される。
あなたはただそれを喜び祝うのである。」



2013年9月20日金曜日

祭り④仮庵祭1


今年は9/17の夕方から仮庵祭.
この祭は7日間続きます。
初日と最終日は祝日で、
仕事や学校も休み。
それ以外の平日は働いてもいいのですが
あくまでも祭りの期間中なので、
祭の雰囲気を大切にして
過ごす習慣になっています。
 この祭りは、昔エジプトから
イスラエルを目指して
約束の地に定住するまで
砂漠を40年間放浪した
イスラエルの人々が
仮庵に住んでいた事を
思い出すためであり、
この間イスラエルの民が受けた
全能の神の保護に感謝します。
7日間スカーと呼ばれる
四角いテントのような仮庵を立てて祝います。
スカーの中で毎日食事をし、
夜もその中で寝る人もいます。


直前にある厳粛なヨム・キプール(大贖罪日)
とはうってかわり、喜ばしい祭りです。

仮庵の中はきれいに飾り付けられます。
実りの季節であり、
収穫感謝祭の意味も持っています。


あなたがたは七日の間、仮庵に住み、
イスラエルで生れた者はみな
仮庵に住まなければならない。
これはわたしがイスラエルの人々を
エジプトの国から導き出したとき、
彼らを仮庵に住まわせた事を、
あなたがたの代々の子孫に知らせるためである。
わたしはあなたがたの神、主である。
(レビ記23章42節~43節)


 

2013年9月15日日曜日

祭り③ヨム・キプール(大贖罪日)

ユダヤ新年から10日目(今年は14日)が
ヨム・キプールと呼ばれる大贖罪日です。

 元旦から10日間は
「立帰りの10日間」、「畏れの日々」と呼ばれ、
昨年犯した罪を悔い改める時です。
そして迎えるのがヨム・キプール(贖罪日)。

普段はシナゴグ(ユダヤ教の会堂)に
行かないような人も、
この日は仕事を休み、
シナゴグに祈りに行ったり、
家で静かに過ごします。
多くの人が断食します。


この日は“神への立ち帰り”の日であるため、
立ち帰りがテーマのヨナ書が読まれます。
「コル・ニドレイ」(すべての誓い)という
特別な祈りが捧げられ、
神に今まで果たせなかった誓いを
許してもらう意味も持っています。


イスラエルでは日本の元旦以上に
あらゆる公の活動は停止します。
学校はもちろんのこと、
バスも空港も休日です。
道路も信号も消えているくらい
車がありません。
走っているのは救急車か警察の車のみ。


もちろんテレビも休み。
写真のような画面が写っています。
新年やヨムキプールに関する
あいさつが書かれているものもあります。

 

2013年9月10日火曜日

祭り②新年の祝い2

 
新年の果物として欠かせないのがザクロ。
日本ではあまりお目にかかりませんが、
この時期のイスラエルの食卓では
どこもかしこもザクロで満ち溢れる状態。

たくさんの実が詰まっているザクロのように
祝福が詰まった年であるように、
たくさんの善行と美徳が
神の御前に覚えられますように、と。





子宝の象徴であり、
豊かな実りと祝福の象徴でもあります。
とにかくめでたい“縁起モノ”です。
 
 
「産めよ、増えよ、地に満ちよ。 」
(創世記1章、9章)
 
 
 

2013年9月5日木曜日

祭り①新年の祝い1

今年は、5日からユダヤ暦では新年です。
(正確には4日の日没から)
ちなみにユダヤ暦で5774年。
西暦とずれがあるため毎年、日付が変わります。
5日・6日の二日間が新年を祝う日。
しかし4日から既にお祭りのモードに入っているため、
まさに日本でいう三箇日のような感じです。

「第七の月の一日には聖なる集会を開く。
いかなる仕事もしてはならない。
角笛を吹き鳴らす日である。」
(民数記29:1)



新年に食べるの食べ物はいくつかありますが、
まずは「りんごとはちみつ」
りんごをはちみつに浸して食べます。
りんごは実りの象徴。
そして"蜜のように甘く良い年でありますように”、と
互いにあいさつを交わします。


2013年8月30日金曜日

荒野⑥ミツケ・ドラゴット


あまり知られていない場所ですが、
死海の脇にそびえる岩山、
壮大な渓谷です。

はるかに望む死海の水面。
一面に広がる眺めは圧巻
人が豆粒のようです。


「あなたたちがここに来るまで主が荒れ野でなさったこと、
・・・主のなさった大いなる御業をすべて、
あなたたちは自分の目で見てきた。(申命記11:5-7)」

広大な自然の前にすると、
人間の無力さと神の偉大さの対比が
あまりにも鮮やかです。